「アソビーノスコープ」では、風俗業界で起こっている時事的なあれこれを、時にはまじめに、時にはゆるりと追っかけます。今の風俗を見れば世界が見えてくるっ?!
目当ては炊飯器だけじゃない?!
アダルトショップで中国人が「爆買い」
「月刊マンゾク九州2015年5月号」掲載
莫大な経済効果をもたらす中国人の日本観光。春節であった2月中旬には多くの中国人が日本にやってきて、あちらこちらでショッピング! その影響がアダルトショップにも及んでいたのだ!
▲福岡でも街のあちらこちらで見かけた中国人買い物客。持ちきれないほどの荷物を抱える人も多かった。
※写真はイメージです。
日本の〝エロ〟は外国人にも大人気!!
1回で10万円以上のお買い上げも
先月ワイドショーでも大きく取り上げられていたのが、中国人観光客の〝爆買い〟。毎年
春節の時期には、中国人観光客が世界各地でショッピングに奔走するのが恒例となっているが、今年の日本での買いっぷりは例年以上に凄かったようだ。各メディアの発表によると国内の消費額は実に約1千125億円! 家電量販店や百貨店では、中国人観光客を取り込むためにスタッフの増員や中国語による接客などサポート面の強化をしたり、さまざまなセールを行っていた。ちょうど2月は季節の変わり目で、商品の売れ行きが鈍る閑散期。そのためこの〝イベント〟に期待するものも大きかったのだろう。
今年の春節以前からも中国人観光客は年々増加傾向にあったが、その背景には、数年前と比べて円安になった経済情勢、そして
免税対象品目の拡大などがあり、'14年は'13年の実に8割増しにもなっていた。そんな彼らの〝爆買い〟と言われる購買意欲は、炊飯器などの家電製品や高級腕時計、そして化粧品など生活品、嗜好品の別なく買える物全てに及び、もちろん〝エロ〟もその対象となっているのだ!
日本製品への信頼の証か?!
1番の売れ筋はオナホール
「数年前に比べて格段に中国人、そして韓国人のお客さんが増えましたね」とは、福岡市天神にある「Books北天神」の店長。同店はアダルトDVDや大人のおもちゃを取り扱っているお店だが、なんと毎日
海外からの観光客が訪れてきているという。どうやってお店を知っているのか店長も疑問だったようだが、あちらのコミュニティーサイトに写真付きでお店が紹介されたりしているようだ。また、アダルトグッズ自体の存在はメーカー自身が中国や韓国向けのサイトを作成し商品を紹介していることなどが認知につながっているという。
「買いっぷりはほんとに豪快ですよ。
10万円とか15万円分くらい1度に買っていく人も中にはいますから」と店長。外国人観光客に人気の高い商品を聞いてみると、1位はダントツでオナホール。そしてアダルトDVD、エロ本と続く。オナホールは3千円から4千円程度のものが売れ筋だとか。日本製の家電に対するソレと同じように、日本製オナホールは〝信頼と憧れ〟を持たれているのだろうか。ちなみにアダルトDVDはSM系などの少々マニアックでアブノーマルな物が高い人気を集めているという。
「人気上位の商品に比べると、バイブやローターなどは売れ行きが劣りますね。これらは自国に同じようなものがあるからかもしれません。あと、まったく売れないのはツーショットや出会い系サイトのポイントカードくらいですけど、これはまあ使いようがないでしょうからね(笑)」。
歓楽街の対応にも変化あり
外国人OK店が増加傾向?!
そんな〝エロ〟にも欲むき出しの彼らの動向は、飲食店なども巻き込んでいた様子だが、キャバや風俗といった夜の街、大人の街にも影響が出ているという。
「ちょくちょく中国人や韓国人の来店があるんですけど、うちは日本語がペラペラじゃない限り、基本お断りしているんですよね。でも団体で来店することが多いので、かなりもったいないといつも思ってます。正直バイリンガルな女の子が入店してくれたらなぁって(笑)」と中洲にある某クラブの店長。以前このコーナーで外国人観光客に対する風俗店の対応を取り上げたことがあったが('14年12月号)、そのときの取材では受け入れたいと多くのお店が思っているものの、トラブルになったときやシステムの説明が困難という理由で断っているお店がほとんどであった。しかし、あれから状況はゆるやかながら変わってきているようで、まったく日本語が通じないといったことがなければ受け入れるというお店も増えてきているのだ。「完全NG」状態から「積極的に受け入れ」に急変した熊本のソープランドもある。
中洲の無料案内所である「マンゾクステーション」の店長にも話を聞いてみると、「中国人や韓国人を中心に外国からの来店は確実に増えてきています。高級店を希望する人もいて、円安の影響はかなり大きいのかもしれませんね」とか。受け入れ側も、すべて断るのではなくとりあえず1度会って話してみるといった対応をするお店も増えてきているという。
ゼロではないマイナス面もあるものの、円安傾向、そして行政による外国人観光客に対する受け入れ強化などもあり、今後もこの状況は続いていくと思われる。「MAN-ZOKU中国語版」もそろそろ準備しておくべき?!
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