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「アソビーノスコープ」では、風俗業界で起こっている時事的なあれこれを、時にはまじめに、時にはゆるりと追っかけます。今の風俗を見れば世界が見えてくるっ?!

たっぷり稼いでしっかり貯蓄
堅実化するフーギャルたち

｢月刊マンゾク九州2013年4月号｣掲載

フーギャルたちのお金の使い道と聞いて何を思い浮かべるだろうか。好きなブランド物を買ったり、ホストなどの飲み代に使ったり？　いえいえ実は今、しっかりと貯蓄に励む堅実なフーギャルが増えているのだ。

▲中洲ソープランド「アルテミス」のりあんちゃんも収入の多くを貯蓄している堅実GAL。

　本誌「月刊マンゾク編集部」では毎日多くのフーギャルたちを取材している。そこで最近多く感じるのが彼女たちの堅実さ。実によく貯蓄をしているのだ。この記事を担当している記者がこの業界に入った10年ほど前は、実に豪快に遊んでいる女の子が多かった記憶がある。

　ブランド物を買いまくったり、ホストで豪遊したり。ちょっと気持ちのいいくらいのお金の使い方をする子が大勢いた。でも最近は「収入の8割を貯蓄してます！」なんて子までいる。いったい何が起こっているのだろうか。

　話を聞いていったところ、浮かび上がってきたのはやはり不景気。当コーナーでもたびたび書いてきたが、不景気による将来への不安。それがフーギャルを貯蓄へと駆り立てているようだ。

　昼はOL夜は風俗というような兼業ギャルも増加しており、特にアパレル関係の女の子の増加が目立っている印象を受けた。実際にショップ店員をしながら夜はデリヘルで働いている女の子に話を聞くと、福岡に出店しているショップの本部は東京にあるところが多く、そこへ行かない限り出世もせず給料も上がらない。

　もちろんそれはかなりの狭き門だ。その先行きの不安から、若いうちに稼いで貯蓄しておこうという理由から風俗で働き始めているようだ。

　また、折からの就職難ということもあり、風俗で働くことが、遊ぶお金を稼ぐためのアルバイト感覚ではなく、しっかりとした本業として考えている女の子も増えてきている。

　中洲ソープランド「アルテミス」に在籍するりあんちゃんも堅実な生活をしているひとり。

　「もともと貯蓄はしていました。風俗で働きはじめて収入はかなり増えましたけど、その分はさらに貯蓄するようになっただけですよ」

　彼女の他にもそういった意見の女の子が多数取材先で見受けられた。今はソープランドやデリヘルを始め、アロママッサージやライブチャットなど、高収入を得ることができるさまざまな業種がある。

　ソフトなサービスでも女の子の努力によっては〝稼げる〟お店も多々あり、風俗業界への敷居は低下。「これで頑張ろう」と、生活のための生業として考える女の子が増えているのだろう。

　今の生活のため、将来のため。きっちりとした目的を持って風俗業界で働き、堅実に暮らしているフーギャルたち。その姿勢には、まったく貯蓄をしていないオジサン記者も見習わなくては!と反省したり…。

MEMO

堅実に貯蓄に励むフーギャルたちいったいいくら溜め込んでるの？

今回多くのフーギャルに話を聞いたが、貯金の最高額はなんと6千万円！今では貯めることに快感を覚えているとか。しっかりと家計簿もつけ、無駄な出費を一切しないように頑張っているそうだ。